この時期、ステイホームでなかなかお教室に通うのも難しいですよね。
とはいえ、ダンスを自宅で練習するのって、ハードルが高いです。
特にバレエだと場所も取るし、もしアパートにお住まいなら下へ響かないか心配になります。
床に防音マットを敷く手もあるのですが、そこまで苦労して足裁きを練習するなら、自宅では上半身の練習に注力した方が騒音もなく、上達に繋がるのでベターかと思います。
今回は、自宅でできる上半身の練習について書いていきます。
上半身の練習がなぜ重要か
大人からバレエを始めた方、特に初心者だと足裁きよりも先に、上半身を綺麗にした方が手っ取り早いです。(個人の感想ですが)
というのも、踊りを見ている時、人は顔〜上半身を見ていることが多いからです。
だからこそ、上半身の使い方を重点的に練習した方が、おっ!この人は周りよりもうまいなと思わせることができるということです。
具体的には、以下の3ステップです。
- 上半身を柔らかくし、緩める
- アームスの通り道、流れを意識する
- 自分の踊りを動画で撮って、プロ・先生の踊りと見比べる→修正する
上半身を柔らかくし、緩める
まず始めに、踊る土台=身体を整えます。
デスクワークや家事に集中していると、自然の巻き肩・猫背になってしまいます。
踊るときに上半身が硬かったり、姿勢が悪いと目立ちます。
横、前、斜め後ろへの首回りのストレッチや

イラストのような肩回し運動をして、肩甲骨〜肩をほぐし、動きの可動域を広げていきましょう。

肩周りを緩めると無理なく上体を使うことができるので、この辺りの柔軟性は動きの美しさに関わってきます。
アームスの通り道、流れを意識する
次に、アームスの動き・流れを意識していきます。
アームスのポジション、通り道
バレエの先生から習っているかと思いますが、全て通り道が決まっていて、そこを通過しながらポジションに持っていく必要があります。
まずアンバー→アンナヴァン→アンオー→アンナヴァン→アンバーの練習をしてみましょう。
手が身体の横を通って上に行きたいなら、アンバー→アラスゴンド→アンオーです。
これが基本で、基本こそが一番重要です。
例えばアラベスクをする時、片手を前に持っていきますよね。
もし手がアンオーだったら。
まずアンナヴァン→片手は前に、もう片方はアラスゴンドを意識して広げます。
これは簡単な例ですが、ヴァリエーションや普段のバーレッスンの際も鍵となってきますので、ぜひ繰り返し身体に染み込ませてください。
アームスの流れ
通り道を意識できたら、今度は流れを意識しましょう。
イメージは、水が流れるように止まること・逆流することのないように、です。
手を出すときは基本的に身体の中心から指先にパワーが伝わります。
例えば、アンバーからアンナヴァンにするなら、まず二の腕が上がって、それに吊られて指先が上がってくる訳です。
決して指先→二の腕 と動きが逆流することはありません。
また、ロボットのようにガチガチにならないようにしましょう。
力を抜いて、軽く指先を整える意識をするだけでも指先は綺麗になりますよ。
一番重要 自分の踊りをプロと比較する
身体を緩め、手の意識をしたら、今度は動きを動画に撮ってみてプロと比べてみましょう。
youtubeにある動画などと比較しやすいよう、好きなバリエーションの上半身だけ真似する形でも良いと思います。
比べるポイントはこちら。
・手の通り道
・手に力が入りすぎていないか
・上半身の傾け方(自分がプロよりも棒立ちになっていないか)
・肩は上がっていないか
・手の伸び方・指先の使い方 などなど…
細かい角度・動かし方まで着目すると、どうすればもっと美しく見えそうか見えてきます。
まずはプロの真似をするところから始めてみましょう。
足元をすぐに真似するのは難しいですが、上半身だとグッとハードルが下がります。
やれば出来る、と一度思ってしまえば、あとは練習あるのみです。
ステイホームのお時間を使って、上達しちゃいましょう。